---  「道の駅」を巡りて その3 ---


 

 私を、そこの従業員、つまりスタンプ押しのサ−ビス係とでも思ったのか???  

と、反対側の方からか細い手が遠慮がちに伸びてくるではありませんか〜  

手元からそ〜と顔の方へ振り返ると、にっこりと、  

   「 プリ−ズ、プッシュ〜 」  

か細い声で、少し浅黒い顔でしたが上品で美人です。     

すかさず、  

   「 イヤ〜 アイノーアイノー 」  

丁寧にプッシュ(スタンブ)してあげました。  

久方ぶりの美人でドッキンドッキンと波打つ私の鼓動、なにを意識している  

のだろうか。私にも分かりません? プッシュかな〜 ?      

   「 プリーズ プレゼント フォーユ− 」  

   「 サンキュ〜 」     

これが小さい声でなまめかしい。  

先ほどの野郎とは大違い、団体が別だったのかも〜  

 しかし、このスタンプを押したカ−ドは思い出にのこるだろうなぁ〜   

記念に取っておきましょう。  

まるで、少し老いたアグネスチャンそっくりでした。  

わかるかなぁ〜 わかんないだろうなぁ〜 ?     

                                            つづく         

                   

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