--- 友への手紙 〜 寒月 〜 ---


 
 こんばんわ 正月も走り去り、如月二月、空には澄み切った寒空にくっきりと月。空気が澄んでいる  

から星もひと際煌めく。野良猫もいつもは「あっち向いてホイ」とそしらぬ顔が、いそいそと付いて来る。  

さぞ寒かろうに。寒さとひもじさに「恥じも外聞」もなく、「ゴロニャン、ゴメニャン」と鳴いて付いてくる。  

「ちょっと待っていろよ」と・・・   

少し大きめな蒲鉾二切れを持ってくるとクンクンと匂いを確かめて、「これ、食えるのかぁ〜」咥えて  

走り去って行く。せめて「ありがとう」とか「二ャ〜ン」とか一声言うもんだよ、やはり畜生かなぁ〜   

犬なら、お座りして「ワン」と啼くぞ〜 猫という奴は〜 マナ−がなっていない これから教育して  

やらなくちゃ〜   

猫好きな バクさんへ  

                                   マナ−を重んじる 老狼  


  

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