私の始めての上京、勿論「洋菓子の修行」のためですが、都内の至る所はインフラ整備のため 「工事中」だらけ。まだチンチン電車が都内を走っていた。テレビはまだ白黒の時代である。 始めて勤めたお店(住み込み)は丁度信号のある手前で、しかも寝床は道路に面した二階だった。 都会は不夜城、車は真夜中であろうがひっきりなし。そのエンジンの空ぶかし音、ブレ−キ音、 きしむタイヤの音、これが何年かすると「子守唄」のような気がしてかえって眠れなく成って いる。 田舎者の仕事が終わってからの唯一の楽しみはテレビ。その頃は西部劇「ローハイド」 「ララミー牧場」。そのローハイドに出ていた「クリントイーストウッド」は今では有名人 で映画監督として活躍している。 肝心の「オリンピック」はテレビで見て居たが会場へはとても、とても仕事が忙しくて・・・ それにチケットが手にする事がとても困難でした。まして田舎者の掛け出しがとんでも無いこと です。 あぁ〜また東京に「オリンピック」が〜と思うと、また〜都内のあちこち「工事」が始まるのか なぁ〜と。懐かしさと若かりし頃を思い出し〜て、ああ〜もう一度あの頃に戻れたらなぁ〜と、 一人苦笑いしています。 |