--- 今年初めての真紅の赤トンボ ---



 昨夜からシトシトと秋雨、今朝は底冷えする小雨です。近隣の山々の紅葉も、  

さぞ進むことでしょうが、今年は「くすんだ」枯葉ばかりで、色がすっきりしない紅葉。  

 昨日、ようやく真紅の「赤トンボ」を見ました。  

   「 なぜでしょうか今年は遅いね〜 」  

   「 例年なら、もう〜大群になって山から降って来ているのに〜ねぇ〜 」  

と乳業メーカーの工場長との会話。  

   「 でもねぇ〜 この晩秋に赤トンボも一匹で、さ迷い飛んでいるのも、  

     辛いよねぇ〜 だってねぇ〜 他の皆んなぁ〜 つながって飛んで  

     いるもんねぇ〜 可愛そうぉ〜  秋だねぇ〜サバイバルだねぇ〜 」  

   「 ん〜 な〜るほど〜? 」  

何か、思いつめた感じで、さ迷い飛んでいる一匹の赤トンボを目で追いながら、  

   「 内山さん、そう〜思いませんかぁ〜? 」  

なんと返事していいものか、この人は40前後、既婚者ではあるが、仕事・家庭で  

何か厭な事でもあったのかな、中間監理職の辛いところ。  

   「 内山さん、私は秋は嫌いなんですよ、 だって〜 寂しいでしょう〜   

     特に夕日がねぇ〜 」  

   「 そうですかぁ〜 」  

小太りした、礼儀正しい人柄、なんだか感性が私と似ているような気がして来た。  

案外と「ロマンチック派」だったりして〜 なんか〜変な気分 ? ? ?  

      

                   

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