--- 私の青春時代 その40 ---

( 回想〜 M子の逆襲 その3)



  部屋に入り、明かりをつける。  

とたんに、二人っきりの世界。もじもじしながら、いきなり飛びついて来た。  

  「 ちょっと待てよ、そう〜焦らないで、落ち着けよ  

    喉が渇いたから、ビールでも取って乾杯しようよ 」  

  「 それもいいわね〜 」  

と注文した。 普段は余り飲まない私ですが、きょうに限ってグイグイ進む。  

彼女も呑んだ。もともと彼女は酒には強い方でケロっとしているが、もう〜  

イライラしているのが分かる。  

  「 そんなに呑んで大丈夫なの? 」  

  「 すこし呑み過ぎたかなぁ〜 」  

そのうち、普段の疲れと昼のアルコールで眠くなって来て、ウトウトしだした。  

  「 ねぇ〜ねぇ〜てば〜 」  

  「 少し寝て行こうかぁ〜 」  

  「 ん〜? 」  

 暫くは私を介抱していたようだが、諦めて部屋を出て行った。  

彼女の期待は、無残にも裏切られたようだ !!  

 後日、私と逢うと、  

  「 残念だったわよ、期待していたのに・・・  

    アルコールって、男をだめにしちゃうのね〜 わかったわ 」  

  「 いゃ〜失敗、失敗、ごめん、ごめん 」  

と謝るより仕方がない。  

 一ヵ月後、店の支配人と出来ちゃって、ルンルンの彼女を見た。  

『幸せ』を絵に書いたような顔をしていた。  

女って、女って奴は、やはり判らん、判らん。  

 その後、彼女は、田舎へ帰って花嫁修業のため、店を辞めた。  

しかし、その後、誰と一緒になったかは私もしらない。  

幸せであることを祈るのみです。     

                                    つづく         

                   

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