秋に 栗がたわわに実り やがて毬から栗が飛び出す 学生時代に 山間部の友達の家に よく遊びに行っていた 農道の別れ道に 大きな栗の木が立っていた 同じクラスの女の子の家は右へ そして友達の家は左へ 一度も 会話を交わしたことは無いのだが 何故か気になる 女の子 互いに 時々 チラッ チラッと見てはいたのだが すぐに 目をそらす 視線を感じながら とうとう 何も 何も 何も 起きなかった いや 出来なかったと言った方がいいでしょう 何を どうして 逢って何を話せばいいのか 全くの純情バカ 「これが 片思いでも 恋は恋」 男と女の 淡く幼い出逢いでした 現代の人だと 「なんとまだるっこい」と言うでしょうね 今だと 「平静心」で 当時のお話は 出来ると思います 「恋は 蜃気楼」である それで 良かったのかも・・・ もう いいおばあちゃんに なっているでしょうね〜 「栗落ちて 右か左か 道しるべ」 人生の別れ道でもあったのかも知れません |