　--- 山で詠む 5･7･5 ､ 5･7･5･7･7 その２　---　

--- 山で詠む 5･7･5 ､ 5･7･5･7･7 ---

～その２　ＪＨ９ＦＷＩ　バクさん～

９８年夏、立山大汝　標高3015ｍにて

・一歩ずつ　かみ締めて歩く　夏の山　師匠の背中　目に焼き付けて

・この空気　この青空に　逢いたくて　待ち焦がれてた　一年間

・久しぶり　パイルに息も　はあはあと　頭と舌が　もつれ合ってる
　
・見上げれば　幾千万の星々よ　銀河の川に　いざ漕ぎ出さん
　
・この夏で　納め納めと　言いながら　来季の夢に　話も弾み
　　
・カード決め　一刻も早く　出したいと　子供のように　目を輝かせ

９８年秋、碁石が峰標高461mにて

　
・仰ぎ見る　秋の夜空に　天の川　夏の余韻に　流星ひとつ

　
・星の降る　碁石が峰に　師弟して　尽きぬ探求　夜も更けてゆく

　
・いままでの　歯がゆい思い　あれは何　６エリア　たやすくつかむ

　
・夜１０時　東の空に　のったりと　赤い月出て　思わず吠える

　
・交信を　妬んでなのか　無変調　これが現実　人の心か
　　
・本当の　暗闇の中　音も無く　ほんとに怖い　一歩が出ない

　　　　　
・知らぬ間に　夜露が降りて　水びたし　たわむ帳面　走らぬ鉛筆

　　　　　
・時が来て　撤収となる　心地よい　充実感ず　帰路の坂道

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