--- 10年10月「東北 戸をたずねて 一人旅」 ---

 その1 



   無線三昧の旅でもある !

  10/14(木) 晴れ

 その準備、チェックに余念がない。気づいたらメモに取っていますが往々にして「忘れ物」があるものです。
車での移動ですので、後部座席の椅子を畳んで木製のラック(5段)にして、リグ(145Mhzオールモード、430Mhzオールモード、 HFオールモード)各2機搭載、安定化電源、アンテナチューナー、デフレクサー、アンテナ(2メーター 430メガホイップ2段、 2本V型ダイポール1/2)、バッテリーから100Vに配線、ノートパソコン2台(予備)充電機、デジカメ、道具箱、発電機、 ガソリンタンク、その他、諸々。
なにせ、お金の無い旅ですので車中泊の予定です。雨が降ってQSVが出来なければ、何処か鄙びた湯治場温泉にでも浸かって、 のんびりと〜と思っていますがどうなりますことやら・・・ 

 土曜日に高速道路に乗って行かないと千円にならないので、目的地まで一直線。 運転手もロートルですが、愛車も、もう12万キロも走っていますのでいたわりつつ、あせらず行きます。 愚妻は「何日に帰ってくるんですか〜」 「そうだね〜 行って見なければ判んないけどお天気次第だね〜」 「そうですか〜ね〜」  「雨が降ればどっか温泉にでも浸かっていようかなぁ〜」 「いいね〜」 「だいたい一週間から十日間位だろう」  「あぁ〜そ〜、なんせ、気〜つけて行ってらっしゃいね〜忘れ物ないよね〜?」 「大事なこと、忘れてたぁ〜手元不如意のため、 餞別を期待しています」 「そんなぁ〜」と云いながら着替えやら何やらをボストンバックに詰め込んでいる。 久方ぶりの一人旅にどんな出逢いがあるのか、何があるのか楽しみにしています。
 仕上げに車のオイルが気になり、大分汚れていたのでオイル交換し、バッテリー液の点検、タイヤの前後、履き替え、エンジンの音も 少しは静かになったようだ。ここで、もう日が迫っていると言うのにノートパソコンのトラブル、いやいや私のミスからバックアップと リストラの打ち間違えから、データーが以前のものに戻り、OMさんに修復して事なきを得ましたが、未熟な私、反省しきり・・・


  10/15(金) 晴れ

 さ〜て、いよいよ時間も刻々と迫ってきました。とろろ昆布のおにぎりと、ちょっとしょっぱい漬物と番茶があればいい。 餞別も充分にいただき ? 後は夜中の12時が過ぎれば、高速に乗れば一路「東北へ」の一人旅である。


  10/16(土) 晴れ

 あせる気持ちで少し早めに高速インターへ、そして到着。 日付が変わる午前0時まで時間待ち。 時が来ていざ〜出発である。 エンジンは快調な唸りをたてて、走行、北へ北へ。
朝日インターからは、大小26もあるトンネルをくぐり抜ける。ようやく過ぎるとそこは「雪国の越後」である。 快調に走行し、新潟市から会津若松、郡山市方向へ。 新潟市- 01:45分通過、郡山市- 04:00休憩 宮城県に突入すると 突然「霧」が発生。交通規制、渋滞、のろのろ岩手県に入ってもまだまだ「霧」覆面パトカーがチョコチョコ出没、結構捕まっている。

 一関市に入る。 やがて夜も明け、白々と明るくなり、目的地の「北上江釣子」に08:45分到着。 さすが〜岩手、天気は曇り だったが、だんだんと晴れてきた。休憩、一服、車のお腹もカラカラ〜 満タンに入れる。
 さて、遠野市までは、まだ45キロ、下道よりないとのこと、峠を幾つか通る。 まだ稲も刈ってない田もある。刈り取った稲も田んぼに 一束づつ逆さにし天日干しあり、はさがけ干しありで、懐かしく見ながら走る。 ようやく遠野市の入り口に、道の駅「風の丘」17番があったので、休憩QSVすることにした。 100局程でやめて、休憩、食事、急に眠くなり一時間ほどウトウトと・・・ 遠野市に、道の駅13番 「みやの森」があるのでそこへ行くことにする。 ところが道を間違え、時間をくったぁ〜 いずこも 山の中のひなびた所・・・ ここで車中泊するので、ゆっくりとやるとするかぁ〜と7メガ移動運用開始! 100局ほどQSが終わる ころ、もうすっかり日も暮れる。今日はさすが疲れたぁ〜 食事をすませて、ばったんQ〜


  10/17(日) 快晴

 寒くて目がさめた。 朝の03:30分 さすがぁ〜岩手。向かいのコンビ二で顔を洗い、コーヒーとパンで軽く腹ごしらえ。
さ〜てと、今日は「一戸」へ、まず、高速の「花巻南」へ戻る。ルートは逆でこの道の方が良かった。途中、花巻市に「道の駅」東和町 岩手23番もあったが朝の5時ですから、だ〜れも居ない。しかし随分と大きかったようです。高速に乗ったが「盛岡」「一関」結構、岩手県も広い広い。
一時間以上かかってようやく「一戸」へ到着、まず町役場へ証拠になる写真を撮る。役場の駐車場にはなぜか車がいっぱい ? そこの人に聞くと「今日は防災訓練の日」だって〜  「戸」を尋ねての話をすると、そこに町長さんが居て「それは〜いいことですね〜大いにやってください、この 駐車場での使用許可は私がします」だって〜 ニコニコにんまり、QSOもがんばりましたよ〜
その中の一人の人が近寄って来て「今はやっていないのですが、実は以前私もコール持ってやっていましたよ」 それらしき、 上品な人柄、なんだかんだとしばらく無線談義をし、「また、復活しまたら是非QSOしたいですね〜」 私のQSOカードを 渡しましたら、その人が別の紙にコールサインを書いてくれました。「JA7TXX− 吉川 繁美」 いや〜これだから「出会い」と 言うもんはいいですね〜 なかなか印象のいいOMさんでした。

 時間もほどほどにして、次は「二戸市」へ。 セットし終わってから市役所の写真を撮る。お天気は快晴、むしろ暑いくらいに。 100局くらいで撤収、コンデションはあまり良くない。町は結構大きいね〜 さ〜て今日の仕上げに「三戸」へ移動。 そういえば、今日はろくな食事をしていないなぁ〜 パン2個だけ。三戸の「道の駅」でなにかあるだろうから。 ところが、雨が降りだした。ど〜しようかな〜 降ったりやんだり。「やっちまえ〜」 なんとか100局ほどやりましたが、まだ食事をしてない。寝る前に何処かの店に飛び込もう、すでにあたりは真っ暗。

 ようやく「三戸道の駅」9番でQRV。ここはなかなか、しゃれた「道の駅」でした。 その「道の駅」を出たとたん、そこに「大きな風呂屋」があるではないですか! Uターンして飛び込みました。また飯はおあずけである。 ダイエットにはいいのかなぁ〜 そんなぁ〜人のことだと思って〜 兎に角いい風呂だった、料金は390円、しかも温泉だとさぁ〜 言うことなし。「あぁさっぱりした〜」 しかし一層、腹の虫が〜グ〜ッグ〜と鳴く。走りながらどこかドライブインでもあるだろうから と、時計は9時なのに走っても走ってもなぁ〜いのです。国道じゃないからかなぁ〜 ? 
 と、2メーターで「CQ CQ JO7BXG/7 折爪山移動」 すかさずコンタクト。道路標識には九戸村「道の駅」とある。 すぐそこに駐車、も〜人影もない。車は私のだけ〜 一人占め。だが真っ暗、わずかに月明かりがあるだけ無線でのコンタクトしながら、 富山の話やらなんだかんだと30分くらいでたま〜に車のライトが通過する。なんとさびしいところなんだろう。このまま毛布をかぶって 寝るしかないのだろうか、もしかしてから夜中に「山姥のおばあさん」が〜  ローカルのYさんだったら絶対に耐えられないような気が するね〜 あぁ〜なんだか眠くなってきました、なんまいだ、なんまいだ〜 おやすみ〜

                                                                                つづく


 次 へ 


 「東北 戸をたずねて・・・」へ戻る 


 ホームへ