--- 10年10月「東北 戸をたずねて 一人旅」  ---

   その5   

  10/23 (土) 快晴


 秋田県「道の駅22番 五城目」からわめいています。さすが土曜日ですね、沢山の局が込み合って混信と被りでQSOが 困難、それにコンディションもイマイチでしたが、相変わらずパイル状態。どうにか終了しました。お土産を少し買って 次の「道の駅24番 せんなん」の予定でしたが、道に迷って変更になり申し訳なく思っています。ごめんなさいね。 その足で男鹿半島、秋田市に入り、途中、秋田にかほ「道の駅」について50枚ほどスタンプを押したが、外へ出て見ると 余りにも海風が強く、ポールが曲がりそうだったので中止しました。

 430MHZでCQを出しました。すかさず応答あり。 「JO7IZC にかほ市の須藤です、久しぶりですね〜 どちらかの帰りですか〜」 「東北一人旅ですよ」 「それは、それは〜」 このご夫婦とも430で繋がっている。
 次に秋田「道の駅」11番 象潟に着くも、もうカードがないことに気づきました。残念・・・
 次に山形県酒田市に到着。ここで私の弟の墓参りをと、スーパーで花を買い、お寺へ。坊さんやら奥さんと話し込み、 時間も忘れ、もう真っ暗でありました。 日の暮れるのも早いこと、そして酒田市内へ戻りました。 どこかで一泊しようかなぁ〜 つかれたぁ〜 暖かくてうま〜い天ぷらそばでも食べたいなぁ〜 そんな店探そ〜っと。 ところがなかなか簡単には見つからない。え〜い、めんどうな ! 鶴岡まで行こうか、高速に乗るといつの間にか、 新潟まで来てしまいました。黒崎SAで一服。いや〜ここで今夜は寝よう。真ん丸い「月」を仰ぎ、やっと心に ちょっと余裕が出来たのか、それとも故郷が近ずくと安心感があるのかなぁ〜。いや〜男には「帰巣本能」が働いているのかも 分かりませんね。「父帰る」とはこのことか、帰らなくても〜 ? 思えば「道の駅」を15箇所、町を14箇所、1600局 以上QSO。それにしても「やりすぎ」だと思いますね。しかし、この後始末が大変だと・・・ ぞぞ〜とする。 一週間くらい電波は出せませんね。もう11時、寝ようか。冷たい毛布に包まり今夜はどんな「夢」を見せてくれるのかなぁ〜  おやすみ〜 


  10/24 (日) 曇り


 隣で、わいわい騒がしい声で目覚めました。午前5時です。全く人の迷惑も考えず朝から騒いでいる人、マナーがなっていない。 しかも大の大人が・・・ 家族旅行、団体旅行、私のように一人旅ここのSAは結構駐車している。富山魚津とカーナビへ入力し、 最後と思い、145MHZでCQをすぐ、応答あり。「JI0CBO−新潟市中央区−石川」 移動運用の話、その他無線談義で 盛り上がり、30分くらいQSO頂き、気持ちよく新潟市とお別れしました。

 走行中、長岡市で430MHZでCQを出しました。すると「JH0INU−長岡市−田中」応答あり。 走行しながらなんだかんだと、「柏崎市」までQSO頂きありがとうございました。「米山SA」で休憩を取る。 さすが日曜日で満車、駐車場が狭く車の横を通り過ぎる人が多く、CQも出しづらく、中には車の中を覗き込んで 「何やってるんですか」ますます気分が乗ってこない。じいちゃん、バァチャン、「何やら機械いっぱい積んで、 何かしらべてるだべぇ〜」 あぁ〜 なんなんだぁ〜 大きなお世話だぁ〜 その中にローカルのOMさんそっくりの方がいました。 思わず「こんにちわ〜」とお声がけしましたら、怪訝そうに「えぇっ〜 こんにちわ〜」だって。 世の中にはやはり、似たような人 がいるものですね〜 あぁ〜恥ずかしかったぁ〜 

 越中宮崎で休憩、今にも一雨来そう。最後のトンネルを過ぎると、とうとう富山に戻って来た思いが強い。 見慣れた風景、 富山の空気の匂い。「故郷は遠きにありて思うもの」の実感でした。  住めば都、な〜るほど〜 しみじみと感じる。

 やっと、魚津へ到着。リグもノートパソコンも車も何のトラブルもなく、お天気も良かった。沢山の感動と心温まる思い出を ありがとうございました。
今回の私としては、思い切った「一人旅」でしたが、何気なく「戸」を訪ねて見ようと。ただ、目的を持っての旅でしたが 日々、黄昏て行く自分に「活」を入れる意味でも、まだ何かやれるのではないか? 悶々と毎日を過ごすのではなく、今の自分の体力で まだ何ができるのか。 また、遠く離れた未知の土地からのコンタクト。ここで感じた事は他県へ出かけて見て始めて分かる、 富山の便利さ不便さ、良いところ、悪い所、何よりも「冨山」ってどこ〜だぁ〜  これには、参りました。いかに富山の宣伝がまずいのか、以外でしたね。そこで「蜃気楼」の話や「ほたるイカ」や 「アルペンルート立山」「黒部第四発電所」「コンビ二」の多さ「パチンコ屋」の大きいこと、冨山との違いは、肌でひしひしと 感じました。
この土地からQSOが出来ていない誰かが待っていると思えば、どきどきしながらも電波を出し、この世界で何か役立っている のかなぁ〜 ?  一局でもいいからと自己満足の世界。帰郷しましたら沢山のメールがきておりました。 そしてSASEダイレクトでの カードが届いており、そんなに反響があったのかなぁ〜と。メールでの叱咤、激励など等、次は何処へ?と・・・ そんなに急がなくても、何しろ、この後始末が大変なのです。ようやくカードもプリンターで起こし、発送しました、今は「ホッ」と しているところです。一応県内移動は、今年もう市、町、村、「道の駅」14ケ所も三順しましたので、「夢」は「だ〜れも知らない、 遠い〜ところ」でわめいているかも〜 またみなさんと電波で逢える日を楽しみにしています。


QRVした場所、住所、7MHZ・SSB、 145MHZ・FM、 430MHZ・FM 

 * 岩手県気仙郡住田町
 * 岩手県遠野市「道の駅」17番 遠野風の丘 (十戸だったと言う資料がある)
 * 岩手県遠野市「道の駅」13番 みやのもり
 * 岩手県二戸郡一戸町
 * 岩手県二戸市
 * 岩手県三戸郡田子町
 * 青森県三戸郡三戸町「道の駅」09番 さんのへ
 * 岩手県九戸郡九戸村「道の駅」25番 おりつめ
 * 青森県八戸市「道の駅」13番 なんごう
 * 青森県三戸郡五戸
 * 青森県十和田市「道の駅」22番 とわだ (予定外)
 * 青森県上北郡六戸町「道の駅」27番 ろくのへ
 * 青森県上北郡七戸町「道の駅」01番 しちのへ
 * 青森県三戸郡田子町
 * 青森県下北郡大間町
 * 青森県上北郡横浜町「道の駅」18番 よこはま
 * 青森県上北郡野辺地町 (予定外)
 * 青森県東津軽郡平内町
 * 青森県青森市「道の駅」15番 浅虫温泉 (予定外)
 * 青森県北津軽郡板柳町
 * 青森県西津軽郡鯵ヶ沢町
 * 青森県西津軽郡深浦町「道の駅」24番 ふかうら
 * 秋田県山本郡八森町「道の駅」05番 はちもり (予定外)
 * 秋田県南秋田郡五城目町「道の駅」22番 五城目
 * 秋田県仙北郡美郷町
 * 秋田県南秋田郡井川町
 * 秋田県にかほ市「道の駅」11番 象潟 (予定外)
 * 山形県飽海郡遊佐町「道の駅」9番 鳥海 (予定外) 
 * 新潟県新潟市
 * 新潟県長岡市

 「道の駅」15ケ所、市、町、村、約14ケ所


      QSO戴いた局 1646局

 走行距離   約2000キロ

 各局コンタクトありがとうございました。


   最後になりましたが「戸」についての説明は・・・

 岩手県から青森県南にかけての一から十(遠野市)の数字に「戸」が付く地名が残されています。これらの地区は古代末期から  中世にかけて「糖部郡」と呼ばれていた地区です。 (四戸は三戸の近くあり四は死に関わるので、嫌われ地名が変わったと  聞きましたが、姓は今でも残っているとのこと、想像するに、多分 名川町か、南郷町?  だったのではないかと思います) この「戸」は古代律令に基づくものと考えられ馬産地として知られ、牧場、収下草、砦を築く考え方や蝦夷支配(北海道)のため  北進する朝廷側の前進基地であったと考えられます。いずれにしても一番大きな八戸は「糖部」の中の要ではなかったのかと思います。  現在は六戸〜七戸に牧場が少し残っているのがその名残なのかも知れませんが、ほとんどが牛に切り替え、乳牛や肉牛の飼育に  切り替わっていました。
                                                              


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