--- 災害のボランティアの真似事? ---



 実は女房の親戚が茨城県筑西市に在るのである。 このたびの「東北・北太平洋沖地震」で  

茨城県も相当揺れて居るので、女房が、  

 「 電話して見たら〜 」  

 「 お前が電話しろ〜 」  

 「 いや〜 あんたが電話した方が話が通じるから〜 」  

 「 どうゆう意味だぁ〜 ? 」  

 「 少し訛っていて話が判んなくなるから 」  

 「 調子のいいこと言って〜 よしよし 」  

久しぶりに電話したら、  

 「 水、水がないのよ〜、それから魚、さかな〜 」  

深刻な様子である。原発の影響かぁ〜 野菜類、水、放射能、「藪蛇」になったようだぁ〜

 「 よ〜し、わかったぁ〜もっていくから〜 」  

電話を切ってから、まずス−パへ行く。水2リットル入りのペットボトル、全く無い。  

コンビ二にも無い。何軒か回ってみたがやはり無い。富山は「名水の地元」、それではと  

ポリ容器を買いにと「プラント3(地元のお店)」へ、それ以外の店にも、これもやはり  

無い。何件目かでようやくあった。しかし、一人2個まで。二度目は上着を脱いでもう  

2個もってレジへ。レジの御姉ちゃん、  

 「 あれ〜 一人2個だってさっき言うとったでしょう 」  

 「 あれは私の兄貴です、似ていると良く言われるんだぁ〜 」  

 「 そお〜 ? 」  

これでゲット、仏の顔も3度と言うが、さすがに「弟」は通用しないだろうなぁ〜  

悩んでいたら、無線を聞いていたMさんから電話、  

 「 丁度いい物が在るから取りに来て 」  

とのこと、それは「焼酎」の4リットルの容器、廃品に捨てようかと思っていたとのこと、  

20本程在るらしい。  

 「 そりゃ助かったわ 」  

合計、大体計110リットル、  

ところがMさんの家に行く途中、水汲み場を通り過ぎて驚いたぁ〜 満員長蛇の列。  

 「 こりゃ〜だめだぁ、そうだ、大岩不動の途中にも湧き水があったなぁ 」  

その少し上流にも汲み場があった。そこも結構汲みに来ていたがポリ容器に満タンに入れて  

いた。 それから先ほどのMさん宅へ。 大きなナイロン袋にその容器は入っていた。  

 「 もう少し上流の所に、だ〜れも来ないうまい水が在るよ 」  

 「 どこ、何処おせえて〜 」  

 「 昆虫天国あそこの湧き水もうまいよ、いつもあそこの水でコ−ヒ−沸かして飲んで  

   いるんだぁ〜 」  

それは、さらに上流で余り人に知られていない。 早速そこへ行った。  

焼酎の容器なので何度かゆすいで、20個全部満タンである。  

先ほどの『大岩不動』、年配の夫婦が、  

 「 東京へ、この水送るがやちゃ〜 」  

 「 運賃かかるやろうなぁ〜 」  

 「 あぁ〜重たいからね〜 」  

 「 東京まで混み合って居るから3から4日かかると〜 」  

ポリ容器満タン。  

 「 どっこいしょ、あれ〜もちあがらんちゃ〜 アンちゃんあの車までもっててくれんけ〜 」  

 「 あぁ〜 欲張りすぎかなぁ〜 こりゃ、じいちゃん、もてんわ〜 」  

横にいたばばあ、  

 「 そりゃみたことかぁ〜 腰痛めるぞぉ〜 」  

 「 おばば、やかましい〜 だまってぉれ〜 」  

水汲みに来ていた人、ほほえましく笑う。  

今日一日「水」に振り回されたが、明日は「茨城県筑西市」へ。  

楽しみに待っていてくれ〜 

      

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