--- 災害ボランティアの真似事? その2 ---



  さて〜と、3月25日、冬タイヤから夏タイヤにはめ替え、バッテリ液、エンジンオイルの  

継ぎ足し、ラジエタ−の水、ガソリン満タン、万が一の時にのサブタンク(5リッタ−)の予備を  

積み込み、  

  「 よ〜し、 あ、浜の方の干物、魚忘れてた〜 」  

その足で買い求め、「シュッパ〜ツ」である。  

 北陸高速で「長岡から関越」経由のルートで、例の「とろろ昆布のおにぎりと漬物、番茶」を  

食べながら一気に「赤城SA」まで走った。ガソリンのゲ−ジが真ん中まで下がっていたので、  

小用を済ませてSAのガソリンスタンドへ一見ると、スタンドに綱が張ってあって「休業」と  

ある。やはりガソリンが無いのである。何なんだ〜。  

 高崎で下りて50号線で茨城方面に走る。通り過ぎるスタンドは給油する車の列、半端じゃ無い。  

20〜30台は繋がっている。それを横目にぎりぎりまで走る事にした。群馬、栃木を過ぎ、

ようやく茨城県に入ると、セルフスタンドが行列の数が少なく成っている。  

  「 よ〜し、ここでいれてやれ〜 」  

とスタンドに入る。すると店員が小走りに来て、  

  「 ここのスタンドの会員ですか 」  

  「 い〜や 飛び込みです 」  

  「 それじゃぁ〜 ダメだぁ〜 」  

  「 何で〜? 」  

  「 会員の方だけ給油しているのですよ 」  

  「 そんな〜 」  

厳しいですね〜世の中は・・・ もう少し走ろうっと。  

今度はいいだろうなぁ〜と思ったら、甘い。2000円分だけ給油だって〜 たった12リットル  

である。愛車はお腹がすいているだろうに・・・ しかも積んできた「水」は110リットル。  

重さは、110キロ以上は在るだろうに、車体は後ろが下っている。苛愛そうに、  

  「 重かろうが我慢していろ、もう少しで腹一杯にしてやるからなぁ〜 」  

そうこうしているうちに、  

  「 あった〜 」  

茨城に入ってから4軒目のスタンド、「セルフ」である。食うわ食うわ、腹パンパン。  

  「 もう少しで目的地へ着くからなぁ〜」  

 ようやく、午後3時に「筑西市」に着く。  

  「 おばさ〜ん、富山から水届けに来ましたよ〜 」  

留守である。向いのもう一軒の叔母さんに連絡してくれるようお願いした。すると叔母さん、  

元気でスク−タ−で帰ってきた。  

  「 あれ〜 富山からよ〜く来てくれたね〜 ありがとう助かったよ〜 ホントに〜 」  

叔母さんの家に60リットルくらい降ろした。 それを聞いた近所の人達が集まり、  

  「 え〜かったなぁ〜 ほ〜んとに〜 」  

来た人に4リットルのボトルを一本づつ手渡し、にこにこの笑顔が「よかったぁ〜」  

ただし、も〜少し若い人達ならなぁ〜、年寄りばかり・・・  

  「 だって〜 昼間は若い人達は勤めに行ってるから〜 」  

  「 それもそ〜だね〜 」  

変に納得。  

  「 ま〜 一服して、一眠りしたら〜 」  

  「 とんでもないですよ、これから埼玉へ行かなくちゃならないですよ、  

    さっき弟から電話があって〜 」  

  「 あぁそ〜かね〜 すかたねぇ〜べかぁ〜 」  

  「 兎に角、お茶でも一杯飲んで 〜」  


      

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