--- 他愛もない私のひ・み・つ ---

                                                         
 過日、ファミリー揃って、ストアーへ買い物に行った。

私は愚妻達とは、別行動。 目的の品物を探しにいそいそと、あらかじめ考えていた

事の準備のためである。

淵の高い「お盆」と割り箸、それに「有名温泉の香りのする粉末」を買おうと・・・。

愚妻いわく、

   「 家にお盆 沢山あるのに〜 」

   「 お盆は木にかぎる ん〜 箸も割り箸にかぎる ん〜 」

   「 ? ? ? ・ ・ ・ 」          


 後日、家族みな出かけて、私一人になった午後、

   「 しめしめ いよいよ試してみるか〜 」   

なんだか、ワクワクしながら、準備にとりかかる。 まず、風呂を沸かす、OK。

次に台所で湯を沸かし、「ラーメン」を作る。メンマよし、チャーシュウよし、

ねぎよし、たっぷりと胡椒よし。

例の買った淵高のお盆に割り箸、その横に「つま楊枝」一本、そうだ「温泉の粉」を

湯船に入れてと〜 

たちまち、お風呂の湯は「緑色」に変身! 湯をゆっくりかきまわし、湯加減よし。 


 準備万端整ったところで、ササッと服を脱いでタオルを四つに折り、頭の上に乗せ、

波の立たぬようにそ〜と身体を湯船に沈める。そして手を伸ばしてお盆を湯に浮かべる。

安定感よ〜し。

湯の香りと目の前に浮かんだお盆のラーメンの匂い、ああ〜なんとミスマッチングな

光景だろうなぁ〜と苦笑い。片手でお盆を支え、片手で割り箸を口で割る、

   「 バシッ 」

いい響きだ。胡椒の匂い、スープの匂い、プンプン。せっかくのラーメンも伸びて

しまう。感傷に浸ってばかりはいられない。ラーメンとスープのすする音、

「食も音入り」の効果もいいね〜

   「 うまい 甘露かんろ 極楽極楽 」     


 はじめから思っていた通りの雰囲気。また一味違った味わい方。環境が違うと意外

な効果があることが判りました。

こんなことやっている人、広い世の中だから、いるでしょうね〜  


 次の朝、娘が朝シャン終わって、

   「 お母さん、風呂場いい匂いしているわよ 」

   「 ん〜ん? 変ね〜 」  (ジロ〜)

     ( ドキ〜 )

愚妻には、ばれているのかも〜 

何時の日か、もっと研究して「露天風呂」の雰囲気で・・・

                                    

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