--- 消えた冬の風物たち  ---



  冬の束の間の晴天、昨夜、木枯らし寒く夜は更けて遠くから風に乗って、  

「 石〜焼き、いも〜焼きたての熱々 ! 」  

今年初めての掛け声、蒔きを炊いて居たが、今ではガスバーナー、長い煙突、  

大きな木の蓋、黒く焼けた小石のに並んださつまいも達。  

「 はい、毎度あり〜 」と新聞紙に包んでくれるそれをふところに暫く入れると  

腹から温まるね、ほどほど冷めてから二つに割る。ふわ〜と湯気と芋の匂い、  

「 アッ、アッ 」と言いながら頬張る。「 んまいね〜 」吐く息も白く、背中を  

丸めながら・・・  

今では軽四の荷台での仕立て、昔はリヤカーでの商売だったが時代だね〜  

そう言えば、屋台ラーメンの姿も消え、一部「駅前」に数台たむろして居た  

ものですが・・・    

以前は「たこ焼き」「甘酒売り」「たい焼き」「どんどん焼き」など居ましたが全く  

消滅、冬の名物も時代と共に姿を消す。なんか懐かしいが仕方がないですね〜  

 

  

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