--- 突然に ---


                                                                                                                               
12月6日 AM2:00

  「 お〜い 起きろ 」     

  「 どうしたの〜 こんな時間に〜 」

  「 毛布を二枚車に積んででかけるぞぉ〜 」

  「 何処え?〜 」

  「 酒田さ行くぞぉ〜車の中で寝て行きなさい 」     

  「 やっぱり!〜 」

以前から気になっていた、弟の墓参りを今年中にしておかないと区切りが付かない

と思っていました。寝ている娘達には、便箋に一筆したため、

  『 酒田さ〜行くさげ〜豆で〜ろちゃ〜 流行り風邪など〜引かね〜よ〜に〜 』

『最上川舟歌』の一節です。    

 AM2:30 高速に乗る。一路北へ、北へ。シルバー暴走族の如く。          

愚妻もまもなく、「スヤスヤ? グ〜グ〜! 」

上越、長岡、新潟、新発田 と順調に快走し、ここから下の道。村上、鶴岡、酒田へ

約100キロ、

それでも酒田にはAM7:00に着く。

  「 おぉ〜い 着いたぞぉ〜 」

  「 も〜着いたの〜 寒いわねぇ〜 」       

成る程、外気は1度である。

ここで、愚妻が娘達に電話する。

  「 今、着いたよ〜 寒い〜 」

帰ってきた返事が、     

  「 あれ〜 父さんと母さんが家出したのかと思ったよ〜 」

  「 馬鹿なぁ〜 家出した奴が家に電話なんかするか〜? 」

  「 だって書置きしてあったもの〜 」

  「 冗句、冗句、わかんないかなぁ〜 だってお父さんが突然言い出すもの〜 」

                                           

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