--- コンビニ 新人店員 ---


                                                                     
 昼食に、軽く例の「赤いきつね」でもと、行き付けのコンビ二へ飛び込んだ。  

   「 いらっしゃいませ〜 こんにちわ〜 」  

と何時もなら女の娘の声がするのに、その声の主は野太い若い男。

おにぎりときつねを持ってレジに。 そこには先ほどの声の主、見なれない若い

男子店員。度のキツイメガネをかけた、初々しいアルバイトか、それとも

今流行りのフリ-タ-かなぁ〜

   「 ありがとうございます、○×○円お買い上げです、お客さん、

     お手拭はお付けしますか 」

   「 いや、いらない、あぁ〜 そのきつねにお湯を貰います 」  

   「 お湯のポットはあちらにありますので 」  

   「 あぁ〜そう〜 ありがとう 」

   「 お客さん レシ−トはいりますか 」

   「 いらない 」

   「 ところでお客さん、お箸はつけますか 」

   「 ど〜だろう〜 インド人でもこの熱いのは手では食べれない

     だろうね〜 」

   「 それもそうですね〜 一応マ二アル通りにお尋ねしました 」  

   「 大変だね〜 マ二アルも〜 」  

   「 はい 」

と苦笑い !

いつの間にか、私の後ろに3人並び、そのやりとりを聞きながら

   「 そうだ ! そうだ ! インド人もびっくりだぁ 」

その新人はもう汗びっしょり、私もようやく、きつねにお湯を入れ、

   「ありがとう」

と店を出る。

   「 ありがとうございました、又のご来店をお待ちしていま〜す 」

その声は少しうわずっていたが、対面商売の難しさ、面白さ、臨機応変の

対応は売上に直接響くことは、まだまだ知る由もなく、これからが何事も

経験をと・・・

真心と笑顔、頑張れよ〜 若者よ〜  


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