--- 久々の飛騨路 ---


   
 一昨日から神岡の叔父さんが来魚。久しぶりに対面するも、もう〜89歳 !  

息子に送ってもらい、二泊してのんびりと過ごされた。  

地元の叔母さんや従兄弟たちと『金太郎温泉』で部屋を借り、湯につかり、  

おいしい魚を食べ、若かりし頃の自慢話に花が咲き、楽しい二日間を過ご  

されたことでしょう。手土産に、塩乾物を一杯持たせました。  

 丁度、愚妻も休みだったので  

  「 私も久しぶりに行って見たい 」  

と車に便乗。  

さすが、笹津あたりから少しは暑さも和らぎ、川沿いを走る飛騨路はやはり  

涼しい。盆地でもある『神岡町』はそうだったね・・・合併で吉城郡が無く  

なり『飛騨市』になったっけ〜  

高山市に次ぐ、小京都と言われる位に、古川、神岡と静かな町だった。  

山間部からの沁み出る岩清水の「冷たい」こと、この暑い時期の何よりの  

ご馳走であります。  

 叔父さんとこの、墓参りとお寺さんにご挨拶を済ませ、早々に引きあげた。  

  「 お父さん、古川町へ行ってみたい 」  

と愚妻。  

  「 TVの朝ドラでやっていたでしょう、見てみたい 」  

  「 古い町並み、白壁の蔵、小川の柳、足元の小川に大きな鯉が沢山泳いで  

    いる、そんな川辺で夕涼みがして見たいわね〜 」  

女ってやつは〜 女ってやつは〜 ドラマのヒロインになったつもり〜 ?   

  「 まぁ〜いいや〜 願いを叶えてやろうか〜 」  

折角ここまで来たのだから。  

数河峠を越え、古川の駅前で食事。丁度おあつらえ向きの夕方、霧雨、傘をさし  

その雰囲気、その場所に立つ ! 感無量 ! ?   

  「 ど〜だぁ〜? 」  

  「 少し黙っていて〜 ドラマを思い出しているんだから〜 」  

勝手なやつ〜 しばらくそこにたたずむ。   

そして、満足げな顔で車に乗り込んだ。  

  「 よかったわ〜ありがとう〜 さ〜てっと、何かここのお土産でも買って  

    いきましょうか〜 」  

すぐに現実に引き戻る、女ってやつは〜 女ってやつは〜 よ〜わからん !!  


       

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