---  一枚のハガキ  ---


 
   

 一枚のハガキが玄関先に落ちていた。  

それは小学校時代の「同級会」のお知らせ、恩師を囲んでの集い。  

まだ〜先生はお元気で、健在だそうだぁ〜  

もう〜幾つになられたのだろうかぁ〜 
 

 も〜十年も、いや〜もっとなるかなぁ〜以前にやったことがあるが〜  

あの時もたしか、開会の前に亡くなった同級生に「黙祷」に始まり、  

しんみりとしたものだ。
 

歳を重ねる毎に、串の歯が欠けるように、出席者も減っていく。  

病気、事故、予期せぬ出来事で、この世を去らねばならない  

正に『人生はサバイバル』である。
 

いろいろな人生を過ごして来て、「これだぁ〜」と言うものも、  

見つからず、ただ〜だらだらとその日を過ごし、空しく、漠然と  

空を眺め、寿命をまっとうするか〜
 

もう〜皆んなもリタイヤして、どんな日々の過ごし方をしているのか〜  

聞きたいね〜  

病気の話、年金の話、孫の話など、聞きたくないのだぁ〜  

これからの『自分自身』の過ごし方、生き方を聞きたいね〜
 

やはり、何か目標がなくては、生きがいと言うと大げさになるが  

まだ、自分に何が出来るのか、あぁ〜遠くへ、一人旅に出たいね〜  


       

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