--- 秋の夜長 ---


 
 ようやく、蝉の声も止み、赤とんぼが舞う季節になりました。  

残暑厳しい毎日ですが、朝夕の冷え込みの寒暖の差は極端で、窓を  

開けっ放しで寝込むと、その寒さで目覚め、  

  「おぉ〜さむ〜」  

と震え、戸を閉めようとベランダへ出て澄み切った冷たい空気を  

吸い、まん丸い『お月さん』とそれを取り巻く『お星さま』の輝き、  

古の昔の人はどんな思いで見ていたのだろうか、と・・・  

 『月』や『星』についての、逸話やおとぎ話は数々あるだろうが  

こうやって、じ〜っと見ていると、私としてはどうしても『かぐや姫』  

の話くらいしか思い浮かばないのだ。  

『かぐや姫』の話くらいしか思い浮かばないのだ。  

冷たく、冷ややかで、深窓の美女の如く、手の届かない夢の女としか  

思えない、それゆえに『謎』めいていて『夢』がある。いいね〜  

発想が不純なのかなぁ〜いやぃゃ〜逆に、男のロマンなのだ。  

秋の夜中に空を眺め、私一人で飛んでもない「夢」を見ているのです。  

よ〜し、枕を抱えこの続きの夢を見よっと。  


  

 次へ 

 戻る(徒然なるままにエッセーのページへ) 

 ホームへ戻る