--- 私の青春時代 その5 ---

( 業界紙の編集長 )


 
 神田へ帰り、一晩ぐっすり寝たら、このままでは「いかん」と考え、田舎で見たこの業界紙を  

思い出したのであります。  

早速、近所の本屋で立ち読み、電話番号をメモり、電話しました。タイミング良くその編集長に  

つながりましたので、事情を説明すると  

    「 ここは品川だから、午前中なら私はいますから、来てみなさい 」  

と・・・  

叔父さんに  

    「 私一人で行って来ます、品川だから近いでしょう 」  

    「 大丈夫か〜 」

    「 なんとかなるでしょう〜 」

 山手線に乗り、品川へ。電話番号と地図をたよりに、その出版社に着きました。小さな  

ビルの2階でありました。

人の良さそうな編集長S氏。

    「 やぁ〜よく来たね〜 君が来る間に方々へ問い合わせしたら、丁度手頃な

      お店があったよ、そこの社長とは長い付き合いだから安心して勤められるよ 」  

タイミングと言い、大変ラッキーだったようです。  

    「 明朝9時にここへ来なさい 私と一緒にその店に行きましょう 」

    「 宜しくお願いします 」

そのS氏には在京の間、いろいろとお世話になりました。  

場所は港区芝三田、慶応大学前の「F茶屋」。和菓子と喫茶と洋菓子の店であります。

 さ〜て、いよいよ明日から東京暮らしが始まるかと思うと、期待と不安が交差し、少し興奮 

気味の私でありました。                  

                                          つづく

                   

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