神田へ帰り、一晩ぐっすり寝たら、このままでは「いかん」と考え、田舎で見たこの業界紙を 思い出したのであります。 早速、近所の本屋で立ち読み、電話番号をメモり、電話しました。タイミング良くその編集長に つながりましたので、事情を説明すると 「 ここは品川だから、午前中なら私はいますから、来てみなさい 」 と・・・ 叔父さんに 「 私一人で行って来ます、品川だから近いでしょう 」 「 大丈夫か〜 」 「 なんとかなるでしょう〜 」 山手線に乗り、品川へ。電話番号と地図をたよりに、その出版社に着きました。小さな ビルの2階でありました。 人の良さそうな編集長S氏。 「 やぁ〜よく来たね〜 君が来る間に方々へ問い合わせしたら、丁度手頃な お店があったよ、そこの社長とは長い付き合いだから安心して勤められるよ 」 タイミングと言い、大変ラッキーだったようです。 「 明朝9時にここへ来なさい 私と一緒にその店に行きましょう 」 「 宜しくお願いします 」 そのS氏には在京の間、いろいろとお世話になりました。 場所は港区芝三田、慶応大学前の「F茶屋」。和菓子と喫茶と洋菓子の店であります。 さ〜て、いよいよ明日から東京暮らしが始まるかと思うと、期待と不安が交差し、少し興奮 気味の私でありました。 つづく |