--- 私の青春時代 その17 ---

( 突然の親父殿・・・ )



 暫く、雑用に追われて更新していませんでしたが、少しずつ書いてみましょう。  

ここで、在京の折りに、勤めていた「店」に突然私を尋ねて来た親父のことを・・・  

 まだ三田の「○△屋」に居たころ、  

 「 神田の叔父さんの家での『法事』で上京したので〜・・・ 」  

と、なんの連絡もなく突然親父が来店した。  

その頃は、私はもう二階の工場にはいっていたので、階下の茶店K子から  

 「 大変、大変、ウッチャンお父さんがお店に来ていらっしゃいますよ〜 ! 」  

 「 え〜っ うっそ〜 」  

 「 ウッチャン、私の事〜 も〜 おうちの人に言ったの〜? 」  

 「 おいおい、勘弁してくれよ〜 たった一回のデートよりしていないのに〜   

   そ〜んなぁ〜 」  

 「 でしょう〜ね〜? 」  

 「 言うわけないだろう〜 」  

そ、そんなぁ〜バ、バッカッナ〜 手も握っていないのに〜いくら初心な私でも〜?   

慌てて茶店に下りて行くと、親父は社長と話していた。  

その日は「暑い」日で、店はクーラーも利いているのですが、田舎の言葉で言うと、  

生来、『しょわしない』人(せわしない人)なので、汗っ掻きで、タオルで頭といい、  

顔といい拭きまくっておりました。  

タバコは当時でも珍しいキセルで吸っていたのですが、そのしぐさだけでも忙しなく、  

店で出されたアイスコーヒーと私の作ったプリンアラモードを忙しなく食べていた。  

 社長との話は済み、階下へチーフも来た。なんだかんだとチーフと話していたが、  

何の話題なのか話が盛り上がり、一時間位話し込んでいた。  

親父が帰った後、チーフは、  

 「 面白い親父さんだね〜 それにしてもしぐさの忙しいこと、忙しいこと 」  

と、何時の間にかチ−フも親父の真似して、タオルで頭やら顔やら拭きまくり、  

キセルでタバコを吸う真似はするわで、大笑いである。  

 タオルのことですが、仕事場では普通、布巾は前掛けの前に挟んでいますが、  

それからはチーフを始め、工場の者全員、バンカラの如く親父を真似て、タオルは  

腰につけることになりましたぁ〜 ?   


                   

 次へ 

 戻る (私の青春時代のページへ)

 ホームへ戻る