--- 私の青春時代 その22 ---

( M子の誘い その2 )



 M子とは、なんだかんだと故郷の話や互いの東京へ出て来たわけなど、アルコール  

も入ったこともあって気軽に話が弾み、ゼスチュアーもオーバー気味でその都度、  

ユサ、ユサと胸の辺りが大きく揺れます。  

内心、  

   (・・・ これはやばくなりそうだぞ〜 ・・・)  

と思いつつ、私の理性が耐えられるかぁ〜  

保証の限りではありません!?  

   (・・・ 職場内での色恋沙汰はご法度 ・・・)  

と心に念じつつも・・・  

 いつの間にかM子は大ジョッキを3杯目を飲み干し、も〜舌ももつれ気味になって  

きました。  

女子の寮は、工場の二階だったので、  

   「 寮まで送っていこうか? 」  

   「 ん〜? サンキュウー ベルマッツ〜 」  

   「 おい、おい、大丈夫かい 」  

片腕を私の肩に、もう片方の腕を腰に〜  

   「 ん〜 重い〜なぁ〜 」  

   「 そぉ〜 うっふふふふ 」  

   「 なんだ〜 その笑いは〜 」  

 やっとのことで、彼女の部屋に担ぎこんだぁ〜  

すると、  

   「 私、このまま〜ねる〜 」  

   「 このままじゃ〜 風邪ひくぞ 」  

   「 じゃ〜布団、し〜いてぇ〜 」  

押し入れから布団を出し、寝かせました。  

   「 枕〜 」  

   「 世話のかかるひとだね〜 」  

   「 バスタオル〜をかけて〜 」  

やっと寝かせたました。  

 普段、その部屋は女の子が3人での共同生活、今日は休みなので他の子は外出、  

酔った女と理性を失い掛かけている男と二人っきり。『雰囲気と条件』は整って  

いるのです。  

若さに任せて、『それ〜!』とは行かない。冷静に理性で抑えて抑えて・・・  

行ってしまったらその「結果」はどうなる〜?  

『いゃ〜 酔っていたもんでぇ〜 つい〜』そんな言い訳をしている自分が頭の中  

で浮かびます。  

   (・・・ ば〜か〜 ・・・)  

『据え膳食わぬは、男の恥じ』とチーフに笑われそうでありますが・・・  

足元には、もう〜眠り込んだM子。バスタオルを掛けて自笑しながら、力なく階段  

を下りました。  

   (・・・ これでいいのだぁ〜 ・・・)  

かなり無理している自分。  

あなただったら〜? やっぱり〜!?   

残念〜!  あんたも〜好きね〜     

                                             つづく         

                   

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