M子とは、なんだかんだと故郷の話や互いの東京へ出て来たわけなど、アルコール も入ったこともあって気軽に話が弾み、ゼスチュアーもオーバー気味でその都度、 ユサ、ユサと胸の辺りが大きく揺れます。 内心、 (・・・ これはやばくなりそうだぞ〜 ・・・) と思いつつ、私の理性が耐えられるかぁ〜 保証の限りではありません!? (・・・ 職場内での色恋沙汰はご法度 ・・・) と心に念じつつも・・・ いつの間にかM子は大ジョッキを3杯目を飲み干し、も〜舌ももつれ気味になって きました。 女子の寮は、工場の二階だったので、 「 寮まで送っていこうか? 」 「 ん〜? サンキュウー ベルマッツ〜 」 「 おい、おい、大丈夫かい 」 片腕を私の肩に、もう片方の腕を腰に〜 「 ん〜 重い〜なぁ〜 」 「 そぉ〜 うっふふふふ 」 「 なんだ〜 その笑いは〜 」 やっとのことで、彼女の部屋に担ぎこんだぁ〜 すると、 「 私、このまま〜ねる〜 」 「 このままじゃ〜 風邪ひくぞ 」 「 じゃ〜布団、し〜いてぇ〜 」 押し入れから布団を出し、寝かせました。 「 枕〜 」 「 世話のかかるひとだね〜 」 「 バスタオル〜をかけて〜 」 やっと寝かせたました。 普段、その部屋は女の子が3人での共同生活、今日は休みなので他の子は外出、 酔った女と理性を失い掛かけている男と二人っきり。『雰囲気と条件』は整って いるのです。 若さに任せて、『それ〜!』とは行かない。冷静に理性で抑えて抑えて・・・ 行ってしまったらその「結果」はどうなる〜? 『いゃ〜 酔っていたもんでぇ〜 つい〜』そんな言い訳をしている自分が頭の中 で浮かびます。 (・・・ ば〜か〜 ・・・) 『据え膳食わぬは、男の恥じ』とチーフに笑われそうでありますが・・・ 足元には、もう〜眠り込んだM子。バスタオルを掛けて自笑しながら、力なく階段 を下りました。 (・・・ これでいいのだぁ〜 ・・・) かなり無理している自分。 あなただったら〜? やっぱり〜!? 残念〜! あんたも〜好きね〜 つづく |