あれからどのくらい経ったのでしょうか、M子とは日頃あっても挨拶する 位で、職場ではめったに口を利かない状態でした。 それが常識と言うか、職場での『色恋沙汰』は、ご法度になっているから です。 特別に意識をしている訳でもなかったのですが、それでも“気になる”存在 になっているのは、何なんだろうか? (・・・これって、もしかして・・・いや〜そんなぁ〜・・・) 意識の中で、懸命に否定をしている自分・・・ (・・・なぜそんなに否定するのか、もっと素直に受け入れたら〜・・・) 自問自答している自分・・・ (・・・いや〜自然に任せよう、そうなったらなったで、なんとかなる だろう〜・・・) と。 ここへ来てもう〜二年、八王子へ行く話が持ち上がりました。新規に オープンの店でのチーフとしての話だったのです。 そんなある日、M子と休みに呑みに行く機会があって、道元坂のスナッ クで呑んだのであります。 が、例によって 「 平気、へいき 」 と言って、大分呑んだのか、もう〜腰が立たなくなり、やっとタクシ−に 乗せましたが、 (・・・これでは、先が思いやられる・・・) と、ただただ、あきれるばかり、肝心の話もせずじまいでありました。 いや〜その方が良かったのかも知れない、いや〜私の感違いだったの かもしれない。男と女、一時の衝撃的な出逢いは、とんでもない結末に なっていたかもしれない。はずみと勢いは選択支を間違えると、とんで もない結末になることを・・・ したがって、M子とはなんでもなかったのであります〜 残念でしたね〜 つづく |