--- 私の青春時代 その30 ---

( お見通し )



 あれから、チーフの奥さんに会うのが「怖い」。  

なるべく顔を合わせないように、アパートを早く出たりしていたが、  

ある日、とうとう・・・  

  「 ウッちゃんの馬鹿正直な演技、バレ、バレよ   

    ウッちゃんの顔を立てて、今回は許してあげたのよ 」  

  「 本当ですかぁ〜 」  

  「 うっふふふふ あんたも馬鹿ね〜 頼まれたんでしょうがぁ〜  

    ね〜 」  

  「 いや〜 そんなことはありません 」  

  「 まぁ〜いいでしょう〜 こんなややっこしい間には、首を  

    突っ込ままない方がいいよ〜 」  

  「 はぁ〜 」  

やっぱりお見通しなのだぁ〜 俺がそんなに持てる訳がないからなぁ〜  

  「 ウッちゃん、本当の彼女、早く見つけなさいよ〜 ほんと〜 」  

  「 うわぁ〜 まいったなぁ〜 」     

頭をかく。  

  「 兎に角、今夜は私と私の友だちとで食事しましょう、内の人?  

    あんなのほっといてここの店に来なさいよ 」     

 ほっとしたぁ〜が、まてよ〜 食事の時になんやかんやとほじくり  

だして、聞こうと言う算段なのかな? やばい〜  

その友だちって、私よりかなり年上なので安心していたのだが、  

まぁ〜いいや〜と覚悟を決めていた。                                          

                                              つづく         

                   

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