--- 私の青春時代 その31 ---

( 奥方の作戦 )



 あっという間に夜になり、  

  「 来たわね、さぁ〜行きましょうか 」  

チーフの奥さんと奥さんの友だち、それに私の3人は近くの  

静かなレストランに入った。  

  「 あ〜 ウッちゃんははじめてね、私の友達のU子さん  

    いつもなんだかんだと相談に乗ってもらっているのよ 」  

  「 U子です、噂は時々聞いています 」  

  「 はっ、そうですか、内山です。 奥さんにはいつもご迷惑  

    ばかりかけてお世話になっています、よろしく  」  

それは、ちょっと小太りした30位のおとなしそうな人でしたが、  

ぽっちゃり形と言うかお姉さんタイプ。  

ところが、しゃべり出すとキャピ、キャピと忙しい。むしろ、騒々しい  

くらいの人、呆気に取られて、聞き役に周り、圧倒されています。  

次々と私に質問の嵐 、嵐。  

 こんな、なんの取りえもない私に興味を示すのか、まじめが売りだけ、  

いや〜むしろ、まだ、世間を知らないだけの私なのだ。  

U子さんは、今まで出会った人たちとちょっと違ったタイプの女だ。  

奥さんは私を教育しようとU子さんを連れて来たのだぁ〜  

 食事も終わり、  

  「 私はまだ、仕事があるから〜これでいくわ U子さん、  

    後たのむわね〜 」  

  「 はい、はい 」  

  「 ご馳走様でした 」  

  「 さ〜て、どこへ行こうか、静かな新宿御苑でも行って、     

    ゆっくりお話をききましょうか 」  

  「 はぁ〜? 」  

雰囲気はそれなりに・・・     

 ちょっと違うんじゃないの〜 これってデートだよね〜  

ぐいぐいと引っ張られて行く自分、どうなるの〜?                                        

                                              つづく         

                   

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