--- 私の青春時代 その32 ---

( 奥方の作戦 その2 )



 こんな年上の女の人との、二人っきりでのデ−ト? って初めてですので、  

まぁ〜気楽と言えば気楽ですが、少し強引なところもありますが、なんだ  

かんだと一時間位、趣味だとか好きなことだとか、話していた。  

 意外だったのが、  

   「 趣味は琴なの 」  

   「 え〜 今度聞かせてくださいよ 」  

   「 そうね〜 私のアパ−トへいらっしゃいよ 」  

外交辞令で言ったのに、  

   「 は〜 ありがとうございます 」  

 気がつくと、まわりは若いカップルばかり。そんな時間帯になっていたの  

だぁ〜  

意気投合? 雰囲気?   

   (・・・ あぁ〜っ 抱き合っている、困ったなぁ〜 ・・・)  

もう〜U子さんはその気になってきたのか、いつの間にか私の手を握って  

いるではないか〜  

   (・・・ あぁ〜 どうしょう  ・・・)  

それはやわらかく、あったかい温もりのある手。私の手はゴツゴツしていて  

硬い。  

   「 U子さん行きましょう 」  

   「 どこへ〜? 」  

   「 いや〜 帰るんですよ 」  

   「 折角きたのに〜 もう〜かえるの〜? 」  

怪しげな雰囲気になってきたのだぁ〜 危ない、危険が一杯。  

奥さんもすごい友だちを私に押し付けたもんだぁ〜 もしかして〜仕返し  

だったのかも〜  

時たま奥さんに会うが、  

   「 ウッちゃん、あなたお休みはあるの〜? 」  

   「 忙しいから、決まっていませんがぁ〜 」  

   「 U子さんが、ウッちゃん、ウッちゃんって言ってるわよ〜  

     もう〜なんかしたの〜? ウッフフフフ〜 」  

   「 いやっとんでもないっすよ、ほんとですよ 」  

えらいことになってきた〜                               

                                              つづく         

                   

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