「 ところで、ウッちゃん、U子さんどう〜? 」 「 どう〜と言いますと? 」 「 ウッちゃん気に入っているのよ、U子さんが〜 」 「 え〜? 」 「 どう〜? 付き合ってみない〜? 」 「 は〜 友だちとしてなら〜 」 「 それ以上はだめ〜? 」 「 まだ私も一人前ではないし〜 まだやりたいことが沢山あるので、 第一、生活力がないでしょう 」 「 それだったら、共働きって手もあるでしょう〜? 」 「 いやいや、今はそんなこと考えたこともありませんので〜 」 「 そ〜 残念ね〜 」 「 は〜 すみません 」 「 なにも謝ることないわよ、いい人なんだけどなぁ〜 でもね、 人が好きって言っているんだから、素直に受け止めてあげてね 」 「 はい、ありがたく感謝しています 」 は〜 なにも俺でなくても〜 この新宿には沢山の若者が集まっているのに〜 頭では、着物姿のU子さんが琴を爪弾く姿が浮かぶ。 だけどね〜 これからの付き合いは節度を保って、ある距離を保って・・・ 保てるかね〜 自信がありませ〜ん。どう〜しよう〜 もともとは、チ−フの浮気から、こんなことになったのに、ニヤニヤ笑って 「ふんふん」と話を聞いている。 「 何とか、なりませんかぁ〜 」 「 だって〜しょうがないじゃないか、好きだと言っているんだから 」 「 そ〜んなぁ〜 」 「 あっはははは〜 成り行きにまかせるさ〜 」 「 あぁ〜あぁ〜 」 こりゃ〜だめだぁ〜 つづく |