--- 私の青春時代 その34 ---

( 仮の彼女 )



 あぁ〜どうしょう、仕事に身が入らない。  

「姉さん女房」と言う言葉が頭から離れない。しかも7つも上だよ〜  

あぁ〜だめだぁ〜 これではアパ−トへ帰ったらU子さんが夜やって  

来るのでは〜?  

部屋の中へ二人っきりでいたら、あぁ〜ど〜うなることか〜!  

   「 そう〜なるだろう 」  

と、チーフは他人事のように言う。  

親父は「男としての責任は取れよ」と常日頃、言っていた。  

しかしなぁ〜 俺の好みのタイプじゃないし〜  

そうだぁ〜 あの娘がいた〜 当て馬だろうが、この際話してみよう。  

 それは、以前の店で働いていた娘でH子だ。  

待てよ〜 これでは、チーフの浮気の時の俺と同じではないか!  

かわいそうだね〜 いや〜この際仕方がない。  

   「 当て馬、当て馬、仮の彼女、仮の彼女 」  

と独り言。  

いいのかなぁ〜 こんなことって許されていいですよね〜  

 私一人では、H子は出て来そうにもないので、この際、チーフに  

頼んで3人で目黒の駅前で会うことになった。                      

                                              つづく         

                   

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