--- 私の青春時代 その39 ---

( 回想〜 M子の逆襲 その2)



 なんだか〜変な気持ちと雰囲気。  

 (・・・ はめられたぁ〜 ・・・)  

と思うが、その気持ちと身体の反応は、別のようだ。  

  「 アパ−トはこの近くでしょう ? 」  

  「 ああ、そうだよ 」  

  「 じゃぁ〜ゆっくり出来るわね〜 」  

  「 でも狭いよ、たった三畳間だよ 」  

  「 えぇっ〜 三畳間〜? 」  

  「 そうだよ、昔から言うだろう? 立って半畳、寝て1畳って  

    言うだろう? 」  

  「 そうおぅ〜 ? ? 1畳ね〜 」  

  「 意味わかる? 」  

  「 判る、判るわよ、そおぅ〜?・・・ 」  

彼女は何か勘違いをしているようだ !  にんまり含み笑いをしていた。  

  「 さ〜ていくかぁ 」  

  「 どこへ〜? 」  

  「 アパ−トだろう? 」  

  「 そう〜 そうだったわね〜 」  

ここから歩いても五分も掛からない所にあるのだが、コマ劇場の裏通り  

には「つれこみ宿」が連なっている。  

  「 ねぇ〜 せっかくいい雰囲気になった事だし、ここで  

    一休みして行かない〜? 」  

  「 えぇ〜 もう〜すぐだよ〜 」  

  「 だって〜狭いんでしょう? 」  

  「 ここえかぁ〜? 」  

私の手をすでに握っていて、ぐいっと引きずりこまれ、多少、強引に力強く  

後ろから押され気味に薄暗い部屋に通された。   

    

                                    つづく         

                   

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